トップページ > 出版物 > 文芸・小説・エッセイ > あるセールスマンの真空物語
定価1,980円(税込)
川田 鶴勇(かわだ・かくゆう)・著 A5判 204ページ
真空テクノロジーとは?
今日のIT革命を支えている真空業界の産業史ともいえる1冊。
1948年トランジスタの発明は、IC・LSIといった集積回路へと発展し、パソコン・携帯電話・薄型テレビを生み出し、今日のIT革命を導いた。その技術の要である真空テクノロジー産業界で、半世紀にわたりセールスをつづけた男の半生。
【著者より】
「……真空物語」と聞くと「真空管かなにかの話だろうか?」と感じるのが一般的な反応でしょう。しかし、この本は真空テクノロジー産業界で55年にわたってセールスをつづけた私の記録というか、産業史ともいうべき著作です。極論を言えば、真空テクノロジーが今日のIT革命のキー・テクノロジーであることは間違いありません。というのは、ITの要である電子機器はその多くの製造プロセスにおいて、空気、水分、埃などを取り除いた真空状態での真空テクノロジーによって加工されていると言っても過言ではないからです。この本を読んで、二十世紀後半にその花を咲かせた真空テクノロジーに興味をいだいてくだされば望外の喜びです。
川田鶴勇(かわだ・かくゆう)プロフィール
1930年愛媛県八幡浜市生まれ。愛媛県立八幡浜商業学校卒業後、中央大学に進学。1951年同大学専門部経済学科を卒業。同年株式会社徳田製作所入社。のち日本真空技術株式会社を経て、1985年、エス・ケイ・ケイ バキュウムエンジニアリング株式会社を設立。2006年退社するまで、社長、相談役を歴任。