トップページ > 出版物 > 鎌倉・歴史 > 鎌倉小町百六番地 ―昭和はじめの子どもたち―
定価1,320円(税込)
磯見辰典著 四六判 並製 184ページ 2011年11月16日発行
磯見4兄弟による鎌倉の点描。
馬糞が点々とし、朝は納豆売りや豆腐屋の売り声が聞こえ、夜にはラオ屋の物寂しい笛の音が流れる―そんな時代の鎌倉を、記憶を頼りに淡々と描きます。「川古江屋」「チョッペ」「小町薬局」「島森書店」・・・今なお営業しているお店の数々も登場。著者の兄・磯見昭太郎と弟・磯見明の執筆協力、さらに末の弟である磯見輝夫の装丁と、兄弟4人の力を集結しました。
<作家・黒井千次の推薦文より>
「著者の磯見辰典氏は歴史学者だが、古い土地にはつきものの名所旧蹟などは見向きもせず、ひたすら鎌倉で生きた自分の大家族の姿を土地の上に浮かび上がらせようとする。その意味では、文学作品としての『幼年時代』の影もこの本はさりげなく隠し持っている。」
<著者紹介>
1928年、神奈川県鎌倉市生まれ。幼少時代を鎌倉で過ごし、現在も鎌倉市在住。西洋史学者。上智大学名誉教授。上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。ベルギー・ルーヴァン大学留学。著・共著書に『パリ・コミューン』『日本・ベルギー関係史』(白水社)、訳・共訳書に『ヨーロッパ・キリスト教史』全11巻(講談社)など。日本ペンクラブ会員。日本劇作家協会会員。