星槎大学出版会の本

星槎大学叢書2
てんかん専門医の診察室から 〜病気と共生するために〜

定価1,980円(税込)

○在庫あり

田中正樹・著 A5判 184ページ

1990年から約25年間、てんかん専門の診療を行ってきた数少ない『てんかん臨床専門医』が豊富な経験をもとに、国内でも100人に1人は罹患しているといわれる『てんかん』への正しい理解をよびかけます。診察室での具体的な対話の紹介、脳波の解説などを通して、多種類の発作、多種類のてんかんをわかりやすく伝えます。

「てんかんイコール、突然、気を失ったり、倒れたりする大変な病気」と思っている人が多いと思います。この症状はてんかんのほんの一部でしかありません。てんかんはひとつではなく、いろいろな種類があります。てんかんの治療を受けながら、日々切磋琢磨して頑張っている人がたくさんいます。発作が止まって社会の中で頑張っている人の方が、発作が止まりにくい人に比べて、てんかん全体に占める割合が大きいのです。(「はじめに」より)

<著者紹介>
田中 正樹(たなか まさき)
1955年生まれ。大学卒業後、重症心身障がい児施設「びわこ学園」小児科等に勤務。1991年からは16年間「静岡てんかん・神経医療センター」勤務。その間、「ガバペン」等4種類の新薬の治験に責任医師として参加。2007年7月田中神経クリニックを横浜市栄区に開院。講演も多数。小児および成人のてんかんを診療している、数少ない「てんかん専門医」。

<目次>
序章 わたしの診察室から/ 第1章 倒れる発作も倒れない発作もあります/ 第2章 脳波検査 第3章 てんかんの診断 - Ⅰ 薬がよく効く特発性全般てんかん Ⅱ 薬をやめられる特発性部分てんかん Ⅲ 約半数は薬が効く症候性部分てんかん Ⅳ 薬が効きにくいてんかん症候性全般てんかん/ 第4章 電話相談/ 第5章 妊娠・出産と薬/ 第6章 てんかん治療の進歩と交通事故と運転免許/ 第7章 てんかん診療Q&A/ あとがきにかえて 専門医からの提案〜病名を変える〜


▲ページの先頭に戻る