文芸・小説・エッセイ

ゆずりは 古事記

定価2,530円(税込)

大小田さくら子・著 A5判 上製 248ページ
2023年8月16日発行


言葉の響きを感じながら 声に出してよむ古事記
素読、朗読、朗唱、朗誦のために
上巻(かみつまき)の全原文かな表記によるよみ下しと現代語訳


古事記の言葉を、歴史的な背景や物語のストーリーを考えずに、ただ、声に出してよんでみてください。食べもののように、からだの中に取り入れてみてください。古事記には言葉の種がいっぱいつまっています。
ただ、ひたすらによむことに集中すると、からだが温かくなり、さらに、自分自身の生きている今この瞬間を差し出すように、大きな声を出してよみ唱えてみれば、自分の命が、おおいなる自然の中で生かされた、いにしえの時よりつながる命なのだということに、感謝の気持ちが湧いてきます。(著者)

【目次】
あめつちのはじめ/みとのまぐはひ/くにうみ/かみうみ/よみのくに/ことどをわたす/みそぎはらひ/みはしらのうづのみこ/うけひ/あまのいはと/おほげつひめ/やまたをろち/おほくにぬしのかみのみな/いなばのしろうさぎ/かひのめがみ/すせりひめ/やちほこのかみのつまどひ/おほくにぬしのかみのみすゑ/すくなひこなのかみ/みもろやまのかみ/おほとしのかみのみこたち/あめのほひのかみ/あめわかひこ/くにゆずり/ほのににぎのみこと/あめのうずめとさるたひこ/いつとものを/さるめのきみ/このはなのさくやひめ/うみさち やまさち/しほみつたま しほひるたま/うがやふきあへずのみこと

〈著者紹介〉
大小田さくら子(おおこだ・さくらこ)
朗誦家。朗読家。英国での出産を機に絵本朗読の活動を始め、古事記など口承文芸を朗誦する「やまとかたり」を行う。古の言葉の響きの中で感じる命のつながりに思いをはせ、寺社での奉納朗誦を続ける。春日大社(式年造替〔2016年〕、御創建一二五〇年〔2018年〕、若宮式年造替〔2022年〕)、薬師寺(天武忌〔2007,2018〕、食堂落慶〔2017年〕)など。朗誦・素読・発声法を伝える「やまとかたりの会」を主宰。奈良在住。著書に『やまとかたり 古事記をうたう』(新潮社)、『やまとかたり あめつちのはじめ』(アカツキノイエ)など。


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