文芸・小説・エッセイ

こうちゃんの氷川丸

定価1,500円(税抜)

田村朗・作、吉野晃希男・画 本文32ページ 2016年9月20日発行

日本人の多くは戦争を知りません。しかし、戦争とかかわりのない日本人はひとりもいません。この本に登場するこうちゃんも、ひいおじいちゃんが南の島の戦場から帰ってこなかったら生まれていませんでした。こうちゃんは、氷川丸を介して、曽祖父の存在を感じとります。氷川丸は長く横浜の港につながれたまま、時を越えて人と人をむすび、昭和の歴史の語り部をつとめています。

氷川丸は強運の持ち主です。昭和5年に豪華貨客船として北米航路に就航しました。同時期に日本郵船は氷川丸をふくめ9隻の外国航路用貨客船を竣工しましたが、戦火を越えて現存するのは氷川丸だけです。造船技術の面からも世界的に貴重な遺産として、国の重要文化財に指定されました。氷川丸の長い旅路の一端を、この本はご紹介しています。(田村朗)


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