文芸・小説・エッセイ

天使の正体 ダウン症の書家・金澤翔子の物語

定価1,320円(税込)

○在庫あり

金澤泰子著 A5判 並製 168ページ 2008年11月3日発行

ダウン症の書家・金澤翔子と母がたどった23年の軌跡

ダウン症の娘を生んだ母は「希望がないから育てられない」と、一時は絶望を味わった。しかし、23年の時を経て、娘の金澤翔子は書道家としての道を着実に歩んでいる――この本を読んでもらうことで、子育てに悩む親はもとより障害児を抱える親など、より多くの人々に夢や希望を見いだしてほしいと、母・金澤泰子が綴った物語です。

【本書・帯より】
荊棘(いばら)の冠に輝いている人 
障害はハンディキャップか。世に、才能を秘めたまま生涯を終る社会人も少なくない。しかし障害はこの世の拘束を逃れる資格でもある。障害者の一人であるぼくは、そうも感じている。翔子さんには、障害者の条件を恵みとして生かす、強い、解放感にあふれた才能がある! ――三木卓(作家)

〈著者紹介〉
金澤翔子(かなざわ・しょうこ) 
5歳で母・金澤蘭凰(泰子)に師事、書道を始める。10歳で「般若心経」を小画箋半折四幅に書す。19歳で雅号を取得、小蘭と号す。20歳で銀座書廊にて個展「翔子・その書の世界」を開催。帝国ホテルにて初の席上揮毫。その後、足立区・善立寺や北区・大恩寺など、さまざまな会場で個展を開催。2008年12月、銀座松坂屋カトレヤサロンにおいて個展開催予定。

金澤泰子(かなざわ・やすこ)
明治大学在学中に歌人・馬場あき子に師事。能楽「喜多流」の喜多節世、書道「学書院」の柳田泰雲に師事。東京・大田区に久が原書道教室を開設。書道「泰書會」に入会・柳田泰山に師事。著書に『小院抄』(歌集)、『愛にはじまる』など。


▲ページの先頭に戻る