文芸・小説・エッセイ

メディカルエッセイ集2
落葉の思想

定価1,200円(税抜)

渡辺良・著 四六判・並製224ページ

ひとりの町医者が見つめた生・老・病・死。

医師として40年、在宅医療の現場で、間近に接して来た患者たちの痛み、苦しみ、そして看取り。医師とはどうあるべきか!? 深く、静かに考えるとしての思い。

〈もくじ〉
はじめに ―5つのS ―

父よ/寄り添うということ/先生、わたしはなおるでしょうか/7つのA
Ⅱ 臨床余録
在宅医療の森
オスラーと在宅診療/ユマニチュード/雪/父の往診/だれのための在宅医療/ 記憶のなかの5・29/閉じ込められて解き放たれて/開かないドアの前で/独り居の豊かさ/自愛とは/そのひとらしさに添うとは何か/プライマリー/マトリョーナ/往診のつゆぞら/安全と安心/生野菜と温野菜/みまもり/在宅医療の質/せんせい、あとどれくらいですか
世界へのパースペクティヴ
老年の自己放棄/“雑談”の効用/Doorknob question/医学と戦争のリアル/よき死とは/オープンダイアローグとは/みるものはみられている/わからなさにたちどまる/Are you ready to die?
いま医者であること
多職種協働 interdependence/医者という仕事/down to earth/地域力/Reflective practitioner/尊厳死法は必要か/英国の家庭医療/さいごまで生きるというシナリオを/関係中心医療/ふりかえるということ/ふたつの事例(かかりつけ医の存在意義)/瞬間の幸福/声をうしなう/オープンダイアローグへの道/ターミナルケアをかんがえる/すこしらくになりました/先生、あなたならどうしますか/医学にヒューマニティーを
認知症の彼方へ
認知症という山のふもとに立って/ひとにはみな凸凹(デコボコ)がある/認知症予防でなく認知症準備を/介護は医療を包む/わたぼうしカフェ/きょうもまた認知症/ぼけてゆくものの医学/認知症のとなり
つぶやき
トウカエデ/はるうららかなひのごごに/腕白小僧はどこに?/なぜ/たったひとり/3年目の3・11/やまぼうしの郷(さと)/しどろもどろ/涸れない泉
/冬やすみを前にして/海よ/アウシュヴィッツ/蓮の花/意味のある偶然/貧しさこそ/動物はひとを善きものにする/すべてがうしなわれたようにみえながら
読むことと考えること
生活不活発病とはなにか/ゼロプロセス/落葉の思想/言葉を聴き取るということ/おきなぐさ/臨床と詩学/亡くなったあとも、ひとは生き続ける/からだは地球に垂直に/紀元前400年の老い/whimsical art and medicine/じっと耳傾ける時/往診はアートである/天までとどけ/元気とは/忘れることの幸福?/チェルノブイリ/病に酔うごとく
おわりにかえて

〈著者紹介〉 
渡辺 良(わたなべ・りょう) 
昭和24年(1949年)神奈川県横浜市生まれ
昭和48年(1973年)慶應義塾大学医学部卒
昭和49年(1974年)桜ヶ丘保養院勤務
昭和54年(1979年)横浜市立市民病院神経科勤務
平成 2年(1990年)英国 Institute of Neurology (Queen Square)留学
平成 4年(1992年)横浜市立市民病院神経内科部長
             横浜市立老人リハビリテーション友愛病院院長
平成12年(2000年)渡邊醫院開院


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