安西篤子、太田治子、尾崎左永子、小池昌代、馬場あき子、星野椿/著
四六判・上製本 本文272ページ 2015年10月1日発行
6人の女性作家が織りなす、四季折々の随筆48篇。
「星座」連載の人気エッセイが1冊の本に!
―本来の日本語が持つ情感が伝わってくる。そんな文章を、編集長をつとめる雑誌「星座―歌とことば」に連載したいと、常々思っていた。
「星座」編集人
〈著者紹介〉
安西篤子(あんざい・あつこ)
1927年神戸生。作家。幼少時代をドイツ、中国で過ごす。神奈川県立横浜第一高女卒。53年、中山義秀に師事し小説を書き始める。主な著書に『張少子の話』(直木賞)、『千姫微笑』『義経の母』、『黒鳥』(女流文学賞)ほか多数。神奈川県立教育委員会委員、神奈川近代文学館館長を歴任。
太田治子(おおた・はるこ)
神奈川生。作家。1967年、紀行文「津軽」で婦人公論読者賞受賞。76年から3年間、NHK「日曜美術館」の初代司会アシスタントを務める。主な著書に『心映えの記』(坪田譲治文学賞)『石の花 林芙美子の真実』『明るい方へ 父太宰治と母・太田静子』『夢さめみれば 近代日本洋画の父・浅井忠』ほか。
尾崎左永子
1927年東京生。歌人、作家。東京女子大学国語科在学中に佐藤佐太郎門下となる。歌集に『さるびあ街』『夕霧峠』(迢空賞)、『椿くれなゐ』ほか多数。評論に『源氏の恋文』(エッセイストクラブ賞)『佐太郎秀歌私見』(日本歌人クラブ大賞)など。季刊誌「星座―歌とことば」主筆。
小池昌代(こいけ・まさよ)
1959年東京生。詩人、作家。津田塾大学国際関係学科卒。詩集に『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、小説集に『タタド』(川端康成文学賞)、『たまもの』(泉鏡花文学賞)、『悪事』ほか多数。
馬場あき子(ばば・あきこ)
1928年東京生。歌人。昭和女子大学卒。47年、窪田章一郎主宰の短歌結社「まひる野」に入会。78年、短歌結社「かりん」を発足、主宰となる。迢空賞、詩歌文学館賞、斉藤茂吉短歌文学賞、日本芸術院賞、紫式部賞ほか受賞歴多数。最新刊に『』。能、古典評論のジャンルでも活躍。
星野椿(ほしの・つばき)
1930年生。俳人。祖父・高浜虚子、母・星野立子の元で俳人に。84年、立子より俳句結社「玉藻」主宰を継承。「玉藻」1000号の節目に息子高士に主宰を継ぎ、現在名誉主宰。日本伝統俳句協会理事。鎌倉虚子立子記念館代表。句集に『早椿』『雪見酒』『マーガレット』『椿四季集』ほか多数。