岡野眞治著 四六判 並製 128ページ 2011年10月11日発行
NHKスタッフとともに福島第1原発事故後の現地に向かい、
放射線を測りつづける老科学者からの次の時代へのメッセージ
「岡野先生は「はかるひと」です。眼に見えず、臭いもぜず、音もしない放射線を計測して、世界に侵入した放射能による汚染の実態を正確に解明するのです。それも60年以上の歳月…「行ってみなけりゃわからない。計ってみなけりゃわからない」…
傘寿を過ぎてもそこにこだわり続ける先生の姿は、パソコンの窓からしか世界を見ない若い研究者やジャーナリストに、かけがいのないメッセージを伝えていると、私は改めて思いました」
NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」ディレクター 七沢 潔
NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」でクローズアップされつづける放射能測定の第1人者岡野眞治が放射線との正しいつきあい方を解き明かします。
冒頭では番組ディレクター七沢潔の著者の全貌がわかる人物評を掲載。60年の歳月毎日欠かすことなく放射線を測りつづけてきた真摯で頑固な老科学者が、放射線の歴史と認識から環境の放射線について、子どもたちを放射線から守るにはどうすればよいかなどを語ります。
小見出しとリードで文章を要約し、イラスト、写真、グラフでわかりやすく解説。放射能・放射線豆知識や測定器の紹介も掲載されているので放射線について不安な方、知識を得たい方、幅広い方々に読んでいただきたい1冊です。
<著者紹介>
おかの・まさはる
1926年、神奈川県鎌倉市生まれ。45年、電波科学専門学校(現東海大学)に入学。48年、科学研究所(現理化学研究所)に入所。科学技術庁長官賞を2度にわたって受賞。ビキニ環礁やチェルノブイリ、福島など各地の放射線状況を詳しく調査・測定。業績は世界的に高く評価されている。