文芸・小説・エッセイ

句集 彫琢

定価2,800円(税抜)

小園葉舟・著 四六判 上製 函入240ページ

生かされて彫琢の日々花咲きぬ

鎌倉彫を生業として63年。
伝統工芸士としての資格を持つ著者が、亡き妻を想いながら、彫り、磨くように編んだ珠玉の第四句集。
鎌倉は不思議な街だ。小町の雑踏の中で、そこに集う若い人達、展開している店舗には活気があり現代の息吹も感じられる。一方で八〇〇年の歴史を持つ寺社は厳然として存在している。この街で木を彫り漆を塗る業(鎌倉彫)に今年で六十三年も従事し続けて来たことになる。
伝統とは一日一日新しいものであると言う。この鎌倉の春夏秋冬の風景や人情が醸し出すもろもろに育ててもらい句も作って来た。
この第四句集となる『彫琢』を思い立ったのは、昨年六月、六十年、一緒に生活して来た妻をくも膜下出血で、あっという間に亡くしてしまったからである。今、この歳月を過ごした鎌倉の街を亡き妻を偲ぶように歩いている。歩くと鎌倉の風が日射しが、身に滲むように添うように妻の面影と共に湧いてくるのを感じる。
(あとがきより)

〈著者紹介〉
小園葉舟(おぞの・ようしゅう)
「ぬかるみ」同人会会長/「あざみ」同人
昭和7年 秋田県本荘町(現由利本荘市)生
昭和23年 「波紋」入会
昭和26年 「ぬかるみ」入会
昭和58年 「あざみ」入会、同人
昭和57年 第一句集『鬼にもならで』刊
昭和62年 第二句集『化粧坂』刊
平成11年 第三句集『谷戸風韻』刊

昭和23年 松本たかし選・地方読売文芸賞二度受賞
昭和57年 現代俳句協会会員となる
昭和60年 ぬかるみ賞受賞

平成19〜24年 神奈川県現代俳句協会湘南ブロック長
          現・神奈川県現代俳句協会顧問


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